2015年12月20日日曜日

とっても南インドでアーユルヴェディックないただきもの

今日は、世界で活躍するヨーギー、カンナン君がアシュラムを訪れてくれました。

そして、毎日教えまくっている私の喉を思いやってくれて、

喉をケアするアイテムを選んでプレゼントしてくれました。

やさしい思いやりが感じられて、とっても嬉しいです。

文字数の割には、読みは「カンナン」だけだそうです。タミル語、恐るべし。


左は、アティ・マドゥラと言って、、、、ケララの秘薬?

見た目はごぼうのようですが、喉に良いらしいです。

とても丁寧に良い品質のものを選んでくれたそうです。嬉しい!

右は、パーム・シュガーに、生姜や、アーユルヴェーダの薬をミックスしたもので、

そのまま舐めたり、お湯に溶かして飲んだりするそうです。

これも、喉や、風の予防・治療に良いらしい。

この他にも蜂蜜や、白黒レーズンをいただきました。


私はあまり自分の体をケアしないほうですが、

ヨーギーのカンナン君の思いやりパワーで、健康が守られますように!

カンナン君、ありがとう!!


2015年11月30日月曜日

いつものお昼ごはん

最近は、朝はフルーツだけにして、

お昼を食べて、夜は軽めにするようにしています。

毎日ほとんど座りっぱなしで書き物&授業をしているので。。


トマトのラッサム、ほうれん草のサンバル
豆の揚げ物(食べ物の名前に疎い私)


夜にはアシュラムの構内を、同僚(?)のスワミジとブランマチャーリー達と、

めっちゃ速歩きで、小一時間ほど3Kmくらいでしょうか、ウォーキングしています。


ちなみに、ここはアシュラムなので、玉ねぎ・ニンニクはもちろん、完全に抜きです!

この10年ほど、玉ねぎ・ニンニクが視界に入ることのない生活をしているので、

あまりにも当たり前になりすぎでいますが、

先日、ラッサムの作り方の説明に「ニンニクを入れる」と書いてあるのを読んで、

とってもびっくりしました。

まぁ、それが普通なんでしょうね。。

アシュラム・ガールの私には、びっくりでした。

実家でも両親が嫌いだったので、ニンニクや臭いのきついものは、

一切食卓に出てこない家庭で育ったせいもあるかもしれません。


2015年11月18日水曜日

栄養満点のスナック、ひよこ豆のロースト

こちら南インドのアシュラムでは、朝食には必ず、日替わりの豆のココナッツ炒めが出ます。

インドは豆の種類が豊富で美味しいです。

プラサーダムにもほぼ毎晩、豆の炒め物が出るので、

毎日おたまじゃくしたっぷり2杯分の豆類を食べていることになります。

たんぱく質の心配は全く不要ですね。

ここ10年、もちろんベジタリアンで、質素とは言わないけど豪勢でもない、

ヒンドゥーの宗教規則に沿ったアシュラムのご飯ばかり食べていますが、

栄養不足やたんぱく質不足を感じたことはありませんね。

毎週20時間以上教えながら、執筆もして、

通勤時間も休日もプライベート・タイムも必要ないので、

日本で残業を慢性的にしているサラリーマンよりも、

就労時間(?)は長いですが(そして無賃金ですが)、

私の体は概ね健康でいてくれて、特に文句も言わず、

全ての達成の手伝いをしてくれています。

ベジタリアンだと力が出ないとかいう心配はご無用です。


アシュラムのご飯の材料は地元で採れた穀物・豆・野菜。

プラスチックの包装や保存料などの添加物はもちろん、

冷蔵庫にすら入ることなく、産地からお皿に届きます。

日本のように、野菜や果物を買ったら、即冷蔵庫、それを1週間かけて消費する、

という習慣はありません。

ひよこ豆のロースト

最近みつけた、油も塩も使わずにローストした、ひよこ豆。

安くて、栄養価も高そうで、サクサクしておいしいので、

たまに食べるおやつとしてお気に入りです。

2015年11月4日水曜日

ババ・ラムデヴのチャワナプラシュ

前回リシケシに行ったときに、ババ・ラムデーヴの、

自然?健康?食品を扱っているお店で買った、

チャワナプラーシュ。

アーユルヴェーダの、レーヒャ(舐めて摂取するもの)という種類に属する薬、

と認識しております。(私の専門はアーユルヴェーダではありません!)

サンスクリット語で「लिह् [lih] 」は「舐める」という動詞の原型です。

そこに「~されるべきもの」という接尾語がついて、

「लिह् [lih] 」の「i」が「e」になって、「लेह्य [lehya]」となるわけですね。

(私の専門は、ヴェーダーンタとサンスクリット文法です。)

滋養強壮、免疫力を高める、など全般に健康に良いものだとされています。


前回紹介したオーガニックのチャワナプラーシュよりも、

荒いペーストになっていて、なんかジャリジャリするのは、砂糖??

アムラーも繊維を留めております。

ラムデヴの、「パタンジャリ」と呼ばれる自然派?の製品の数々は、

シャンプーやコンディショナー、石鹸、など、ケミカルもいっぱい入ってそうですが、

私は使いやすくて好きです。特にバラの香りの洗濯粉は、とってもケミカルで、

私の白いサリーが、ピカピカの真っ白になるので気に入っていました。

全国展開していると思いきや、南インドでは買えない?のでしょうか。

見かけません。っていうか、アシュラムの外に出ていないだけだけど。

パタンジャリのギーが、流通しているものの中で一番良いという噂は、

あちらこちらで聞きます。私自身は試したことがないですが。



Made In Bharat!!!
インドでは、インドのことを、インドとは言いません。

バラット(サンスクリット語ではバーラタ)と呼びます。

バラタ(ラーマの弟)、とてもダルミックな人間が治める、

ダルミックな人々の末裔の国です。

2015年10月25日日曜日

お知らせ: 『祈りの理論&サンスクリット語の祈りのことば』を新しく発刊しました。

個人的なお知らせです。



私は日本でも、お祈りをしにお寺や神社、

ご先祖様のお墓を訪れることはありましたが、

毎日の習慣として、そして自己成長の手段として

お祈りを教えてもらったのはインドに来てからでした。

そして、祈りが、私の手をとって正しい方向へ導き、

時間を掛けながら私の人生を変えてくれました。

でも、祈りはインドにいなくても、どこに居ても出来ます。

私がインドに来る前、日本やアメリカで働いていたときに、

祈りについてもっと知るきっかけがあったら、

誰かに教えてもらっていたら、

祈りという、もうひとつの幸せになる手段、自己成長の手段があることを、

知っていたら良かっただろうな、と思います。

そういう思いでこの本を著しました。

とても縁起の良いヴィジャヤ・ダシャミー(विजयदशमी [vijayadaśamī])の日に、アマゾンで電子書籍を出版しました。

追記: 紙の書籍版もアマゾンで発売開始しました。

最初の理論の部分は、祈りを日本語で紹介することについて、
プージャ・スワミジに相談した際にいただいたアドヴァイスを反映させました。

私がプージャ・スワミジの元で学んだ、ヴェーダの伝統のスピリッツが、
端々にまで浸透している一冊です。

ヴェーダーンタやサンスクリット語に興味を持たれたて来た方が、
まず一番に習うプレーヤー(祈りの句)を、学び易いレイアウトでまとめました。



 こちらはKidle版です。(iPod, iPad, Androidでも読めます。)

追記: 紙の書籍版もアマゾンで発売開始しました。

それぞれのシュローカについて、祈りの目的の紹介、サンスクリット語の単語一語一語に関しての対訳、そして全体の訳、さらに発音のポイントを説明しています。

さらに、「祈りって何?」「誰に祈るの?」「神様を信じる必要はある?」といった、祈りの疑問に関しても、現代人の腑にすっきり落ちるよう、全て理論的に答えています。

幸せの意味、ヨーガの意味、といったコラムも挿入しました。

内容紹介

祈りは、幸せになりたいという望みを表現する行為です。
行為であるがゆえに、必ず結果を生みます。

第一部祈りの理論では、
「祈りとは何か」「誰に祈るのか」といった疑問対して、現代人の腑にすっと落ちる理論的な回答・解説をしています。

第二部サンスクリット語の祈りのシュローカ(詩句)では、
古来インドにおいて口伝で受け継がれてきたサンスクリット語の祈りの詩句を、一語一語ていねいに、伝統に沿って解説しました。

(印刷書籍版ページ数:108ページ)

目次

第一部 
祈りの理論
一、 祈りについて
1) 祈りとは 8
2) 行為とは 14
3) 自由意志とは 16
4) 自由意志が最も自由な行為、祈り 21
5) 祈りは必ず結果を生む 22
6) 祈りによって得られるもの(ベネフィット) 22
7) 祈りについて知ることが、祈りの効果を高める 25
8) 誰に対して祈るのか 25
9) 何を祈るのか 28
10) どうやって祈るか 32
11) 集合的な皆の祈り 36
12) 祈りのある生活 36

二、 サンスクリット語の祈りについて
1) ヴェーダとは 37
2) 祈りに関する知識 37
3) デーヴァターとは 38
4) デーヴァター達の姿かたち 38
5) ナマハ、ナマスカーラ 39
6) サンカルパ 40
7) マントラとは 41
8) シュローカとは 41
9) シュローカの意味 41


本書の発音と表記について 43


第二部 
サンスクリット語の祈りのシュローカ

1. ガネーシャへの祈り 48
2. サラッスヴァティーへの祈り 50
3. 先生への祈り 52
4. 文献の勉強の前にする祈り 54
5. 平和を願う祈り 60
6. 朝起きたときの祈り 68
7. お風呂に入るときの祈り 70
8. 食事の前の祈り 72
9. 一日を通しての祈り 74
10. 就寝前の祈り 78
11. 祈りの最後に唱えるシュローカ 80

付録1: ガネーシャへの祈り 88
付録2: ヨーガ・クラスの始まりの祈り 91
付録3: スーリヤ・ナマスカーラ・マントラ 96

全シュローカ集 99


= コラム目次 =
コラム – 1: 生まれてきた意味 67
コラム – 2: 幸せの意味 84
コラム – 3: ヴェーダが教える幸せの意味 86
コラム – 4: ヨーガの意味 87
コラム – 5: 人助けは自分の成長を助ける 90
コラム – 6: 思いやり、アヒムサー 94
コラム – 7: 祈りの作法と習慣 98


より多くの人の幸福と平和に貢献できますように。
祈りを込めて。

Medha Michika


アマゾンでのMedha Michikaの著書一覧

Medha Michikaの著書

も参照ください。

2015年10月24日土曜日

今いるここが天国です。

サンスクリット大集会から帰ってきたら、もう1時半。

ダイニングホールはもう閉まっているし、

疲れたから、お昼ごはんはスキップして、

コンピュータに向かっていると、ダイニングホールからどうにかして

チャパティーをもらってきた生徒からチャパティーを2枚頂く。

ありがたや。

仕事を続けていると、生徒が、みんなで作った健康食?のおすそ分けを持ってきてくれた。

オーガニックの全粒粉で作った自家製パン、

アルファルファ、野菜のスライス、

そしてイスラエル人製タヒーニ!

インド人の家庭人の生徒が持ってきたおしゃれな器に持って、

なんか、ニューヨークでとるブランチ?と文字通り正反対の世界のよう。

生徒たちが作ってくれた、カナッペ?
タヒーニは、イスラエル人の生徒が作ってくれた。
ペロリと平らげて、器を洗って、お礼をして、帰る途中、

中庭に目をやると、色とりどりの花が咲いている。

色とりどりの花が咲く中庭
ここが天国。

毎日めいいっぱい、マキシマムで勉強できる環境を作ってくれた、

プージャ・スワミジの存在を、いたるところに感じています。

シュリー・グラヴェー・ナマハ

2015年10月20日火曜日

限りなくサンバルに近いダール

南インドのコックさんにダール(北インドで最も一般的な豆のスープ)を

作ってもらったら、やっぱりどうしても

サンバル(南インドで最も一般的な豆の入ったスープ)になる。

どっちか?
グジュラート(北インド)から来たスワミジが、

朝も昼もサンバルだから、夜ご飯くらいはダールにして、

と頼みに頼んでこの結果。


リシケシのアシュラムでも、この逆ヴァージョンの現象があります。

2015年10月16日金曜日

朝からプラサーダム

今日は、サンカタハラ・チャトゥルティです。


朝からこんな素敵なプラサーダムをもらいました。

生徒のあいちゃんが朝一番で部屋にプラサーダムを届けてくれたり、

テンプルのアンマも、プラサーダムに、

ダクシナームールティからのお下がりのフレッシュな蓮の花を沿えて、

特別にWishしてくれたり。

私も、みんなの幸せを増やすことの出来る存在になれますように、

と祈りました。

2015年10月14日水曜日

ナヴァラートリーのプラサーダム

昨日から始まった、ナヴァ(9)・ラートリー(夜)

今、自分で書いている本から抜粋すると、

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ナヴァ・ラートリー

(नवरात्री [navarātrī])

•    九夜かけて女神へのプージャーをする期間です。
•    アシュヴィナ月のシュックラパクシャの1日目、プラティパダーから始まり、九日間続きます。

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昨日に新月が起きたから、今日はシュックラパクシャの2日目です。

こちらのアシュラムでは、毎日・毎晩テンプルで、

デーヴィー(女神)を讃えるシュローカ(祈りの句) が唱えられます。

授業などで忙しく、テンプルに行けない私の為に、

生徒がプラサーダムを持って来てくれます。

やさしいなぁ、Godess bless you!!



この9日間は、お祈りとファスティングをする期間です。

リシケシにいた頃は、9日間、日の出から日の入りまでフルーツだけで過ごしていたけど。

リシケシにいた頃のタパスで、今の自分が成り立っているのだと、いつも思います。

2015年10月10日土曜日

シャニ・プラドーシャ

今夜は、プラドーシャと土曜日が重なった、

「シャニ・プラドーシャ」と呼ばれる日で、

毎月二回来るプラドーシャの中でも、特別な日に当たります。

シャニ・プラドーシャのプージャーは、いつもよりもご利益が大きいということで、

毎回盛大にプージャをするこのアシュラムに、大勢の参拝客が来ます。

私はプラドーシャのプージャーを年間申し込みしているので、

毎回プラサーダをもらいます。



どの日がプラドーシャか、とか、

その日はどうやって計算するの、とか、

何でプラドーシャの日はプージャーをするの、とか、

そういったことを今、

『とってもわかりやすい インド天体暦(仮)』というタイトルで、

本にまとめているところです。

インドの時間の単位の種類と計算法をわかりやすく説明する本です。


パンチャーンガ(インドの暦)は、とても詳しいものが沢山市販されていて、

インターネットでも多くの詳しい情報が手に入ります。

日本でも、日本時間に調節した(3時間半足せばいいだけですが)、

簡易版のパンチャーンガがあることを生徒の人に教えてもらいました。


しかし、年、アヤナ、パクシャ、ティティ、などのコンセプトと計算の仕方は、

どこもちゃんと説明しているパンチャーンガはありません。

インドの天文学・占星術に精通している人々に囲まれているので、

ある程度のことは知っているつもりでしたが、、

今回は、理論的にきっちり説明できるように、

たくさんの図と表を作りながら、自分の為にまとめております。

2015年10月9日金曜日

アーモンドのスイーツ

プージャ・スワミジのDevoteeである、

コインバトール名物の「シュリー・クリシュナ・スイーツ」の創業者一家が、

昨日の「ショーダシー・バンダーラ」 で、皆に配布してくれた、

バダム・ハルワ















バダムとは、アーモンド

ハルワとは、甘く煮詰めたデザートのことです。
 
中身はこんな感じ。

ちゃんとアーモンドと、サフロンも入っています。

原材料からして、エーカーダシーでも大丈夫そうですが、

(昨日はエーカーダシーでした)

今日のドヴァーダシーのブレークファストに頂きました。



2015年10月6日火曜日

南インドに帰ってきた

一ヶ月以上のリシケシのアシュラムに滞在の後、

先週南インドに帰ってきました。

もう授業は全開で始まっています。


南インドで私を待っていたのは、もちろんイドリー


リシケシでは、イドリーがなかなか出ないし、

出ても、なんか違う。

反対に、リシケシのダールは本当に美味しいけど、

南インドのアシュラムで出てくるのは、たまに美味しい。
 

ココナッツを割る女子達。

リシケシではココナッツはここまで豊富じゃない。

ココナッツチャツネーも、リシケシのは水っぽいのね~。


こっちに来てからランゴーリを習い始めたインドネシアから来た女子の、

ランゴーリの腕がさらにUPしていた。


私は、朝食のサンバルが大好き。





著書の紹介

詳しい理論解説と発音矯正指導


スマホやタブレット、PC等の端末から、
正しい発音と、
正しい書き順を、
音声と動画でチェック出来ます。





2015年9月8日火曜日

今日のエーカーダシーは、リシケシ、カイラーサ・アシュラムにお呼ばれ

今日はエーカーダシーです。

エーカーダシーの日は、穀物を使わない「パラーハーラ」と呼ばれる特別食を

作って食べる習慣があります。

勉強するのも、教えるのも、祈りの句を捧げるのも、

お腹の中からのしっかりガッツリしたパワーが必要なので、

パラーハーラのビクシャー(食べ物の施し)を受けられるのなら頂きます。

一応私はサードヴィーで、文献の勉強と教えることに全てを捧げている身分なので、

自分で作ってまで食べることはしませんが。


今日は、3年コースの教頭先生(とお呼びしたらよいのでしょうか)の計らいで、

リシケシの中で一番古い、カイラーサ・アシュラムにお呼ばれしました。

このアシュラムでは、文献の勉強をしているサードゥー達のために、

エーカーダシーの日はパラーハーラを提供しています。


タピオカと潰したじゃがいもを混ぜて、丸めて揚げた「キリヤ」というのを

今回初めて食べたのですが、モチモチした新食感でした。


でも、マハーラーシュトラのアンプティがなつかしい。。。

2015年8月5日水曜日

ヨーガの先生カンナンさんとジュンさんのアンナ・ダーナ@スワミジのナクシャットラ誕生日

インド本来のヨーガを実践し、研究し、教えていらっしゃる

ジュンさん&カンナンさんカップルが、

プージャ・スワミジのナクシャットラ誕生日という縁起の良い日に、

アンナ(食べ物)・ダーナ(施し)をされました。

スワミジ、そしてジュンさん&カンナンさん

おめでとうございます


今日は特別な日なので、多くの人がコントリビュート(貢献)されていましたが、
ジュンさん&カンナンさんは1番!でした。

特別な日は、アイテムも増える。
3年コースの生徒が毎日配膳をしてくれます。

特別な日=揚げ物+南インド=ヴァダイ

インドでは「ダーナ(与えること)」という行為が、とても尊敬されています。

本当の人間の豊かさ、つまり精神的な成長・こころの大きさ、とは、

「どれだけ所有しているか」ではなく「どれだけ与えたか」にあります。

与えられるようになるためには、与えるしかありません。

日本では「余っているからあげる」という考え方があって、

「あの人はお金が有り余ってるからダーナが出来る」と、

受け取る傾向があるようです。

10与えているのなら、1000は持っているはずだ、と。

自分には出来ないけど、あの人達は違う、と切り離してしまう考え方がある。


インドでは「どうにか工面してでも与える」という価値感があります。

5しか持っていなくても、いろいろかき集めて10にして全てを与える。

そんな風にダーナを実践する人々が多くいます。


インドの文化で、なぜそこまでダーナが重視されるのかというと、

それが人間を成長を促す最も効果的な手段であり、

また、人間の成長を最も良く表現している行為だからです。


人間の精神的成長の為にデザインされた暮らし=ヒンドゥーの生活様式

のあるインドには、ダーナをする機会が沢山あります。


「インドで、人生観をガラリと変える体験がしたいのだけど、何をすればいいですか?」

と訊かれたら、私は必ず「アンナ・ダーナ!」と答えています。


2015年7月30日木曜日

インド人、意識高い!と感心した、満月の前夜

今晩のアシュラムは、思いもよらず、テンプルもダイニング・ホールも、

一般の家族連れ訪問者で込み合っている。

木曜日(グルの日)、土曜日(シャニ)、プラドーシャなどは、

外からの訪問者がアシュラムのテンプルに参拝し、

その後晩御飯を食べて帰るのはよくあることだけど、

それにしても今日は人が多い。

ダイニングホールでも、全ての人に食べ物が充分行き渡るようにと、

キッチン・スタッフや、手助けしている学生、マネージャーがてんてこ舞い。

どうしたのかと聞くと、

2日前に突然亡くなった、アブドゥル・カラーム前インド大統領のお葬式が今日に当たり、

国民の大多数に愛され、尊敬されていた前大統領の追悼ということで、

インド全国のビジネスが一斉休業したから、ということ。

これは、政府側と民間側、どちらからも要請ががあったので、

緊急に満場一致で決定されたそうです。

そんなに愛される大統領ってすごいですね。

この2日間、インド人のFBフレンドが多い私のフィードは彼の写真で埋め尽くされていました。


国民の政治に関する意識の高さに敬服しましたが、

「今日休みだね、何する~?」という家族連れが、

「アシュラムにでも行って、テンプル参拝して、ご飯食べて帰ろ~」

って、こぞってアシュラムにやって来る文化も羨ましいです。


プージャ・スワミジのご意志はいつも、

お客さんにはお腹いっぱいご飯を食べてもらう、

人にあげるものはベストのものをあげる、

という精神で、全ての人に接することなので、

キッチンのスタッフも、学生も、マネージャーも、みんなで

一般訪問客にしっかりご飯を食べてもらえるように奔走しているのでした。


こんな世界が、この地球の片隅にあることを、より多くの人に知ってもらいたい、

という思いでこれを書いています。

アシュラムのダイニング・ホール

明日は、グル・プールニマーという特別な満月の日。

よって、明日もアシュラムは混雑が予想され、沢山のプラサーダムとご飯が用意されます。



健康とは? 私の「健康」の基準

アシュラムの典型的なお昼ご飯です。

トマトはラッサムの中のトマトをすくったものです。

今日の黄色はジャガイモでしたが、甘くないバナナの炒め物も似たような感じです。

栄養満点
ヴェジタリアンで栄養が足りているのがよく心配されますが、

私は心配せずに、毎日出されたものを食べているだけで充分だと思います。

あれが足りない、これが足りない、と心配してしまう、

その不安な気持ちが不健康なのかな、と思います。

しかし、「健康第一主義」の日本では、毎日いろんな情報源から、

あれは駄目、これは良い、って話ばっかりで、どうしても不安が煽られますよね。


健康に詳しい人から見たら、私の身体や生活習慣は、

合格点に達しているのかどうか、かなり疑わしいですが、

人の意見は全然気になりません。

こんな小さな身体と、1日24時間の時間という制限の中では考えられない位、

目いっぱい、やりたいこと、やるべきことを、毎日ガンガンやらせてもらっていますから。


私にとっての「健康」とは、

自分のやるべきこと、やりたいことが、

満足出来る程度に果たすことの出来る、身体と心のあり方です。

そんな健康な身体と心を今まで与え続けてもらっている。

充分ありがたいです。

2015年7月29日水曜日

今晩はプラドーシャ

プラドーシャとは、日没が新月から13月齢目に当たる日の夕方に行われる、シヴァへのプージャです。

って言われても、インドに来て、伝統的な寺院が生活の中にある暮らしをしていないと、あー、そうそう!って言うわけにはいかないので、是非、インドにお越しくださいませ。


プラドーシャのプラサーダと、
今日私のもとにいっせいに集まってきた南国のフルーツ達

毎回プラドーシャの日に必ずアシュラムまでやって来て、

張り切ってプージャーの手助けをしまくるおじさんが、

遅めにプラサーダムを取りに来た私に山盛り大サービスしてくれた。

今日はいつになく、いろんな人からたくさんのものをいただいた日でした。

本当に南インド!って感じですね。


2015年7月25日土曜日

トゥラシー・ティーの癒しの力

3年コースの生徒のあいちゃんが、愛情を込めて種から育てている、

Tulasi(インドの神聖なバジル)が育ってきたので、

今朝初摘みをして、インフューズして、

先日から少し咳が続いている私のところに持ってきてくれました。

とってもいい香り!
見た目は透明だけど、
しっかりトゥルシーのいい香りと、
薬効成分と祈りの力が入っています。

飲んでみて、身体にも心にもとっても良いものだ!と感じます。

「咳が直りますよ~に」と願いを込めて沸かしてくれたらしい。

優しいなぁ。。

そういうのって、本当に大きな変化を生むと思います。

あいちゃん、ありがと~!!


夏休みの間は、私がお水やりをしていたのよ~

ちなみに、Tulsiの葉を摘むのは、日の出前が良いとされおります。


2015年7月22日水曜日

現代社会で歪められてしまった「いただきます」の意味

小さいときに教えてもらった、とても深い「いただきます」の意味、
ヴェーダの教える世界の理解につながる「いただきます」の意味を、
いつか皆にも紹介したいと考えていた矢先。。。

以下のような、「いただきます」の悲しいほど浅はかな意味が、
日本全国で広まっているのを見つけました。
現代日本社会に生きる人々の、思考能力の低下を表しているようです。


絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 (講談社の創作絵本)


この本の中の話が美化されていることに、
とても違和感を感じます。

http://blog.goo.ne.jp/ma…/e/285411f3452a140b9c38bf4ccfd14d4d ここに話の内容が出ています)

「殺したくない」という、人間の一番率直な気持ちを、
もっと大切にして欲しい。

「いただきます」という言葉で、
この人間らしい「殺したくない」という尊厳すべき気持ちを殺し、
食べなくても十分生きていけるのに、動物を殺し、
そして、ありがたくいただく。

このような「いただきます」の推奨は、
私の国籍や思想、バックグラウンドとは関係ない、
もっと人間として根本的な感情において、違和感を感じます。

この本の話では、
「牛は殺して食べないと、みんなが困る」
というのが大前提になっていますが、
それって本当にそうなの?
ともう一歩進んで考えるべきなのに、
「お命いただきます!」と言って食べてしまえば、
それ以上の思考は止まってしまう。

「いただきます」が思考ストップのキーワードになっているようです。

人間として、せっかく「発達した」脳みそを「いただいた」のですから、
しっかり正しく考えられるようにしたいのです。


FIY:

植物も生き物で殺しているじゃないか!と思った場合はこちらをどうぞ。

「ベジタリアンに対してよくある質問」コーナーはこれからどんどん充実させていきますね。

質問もお寄せ下さい。

回答予定している「ベジタリアンに対してよくある質問」:

・ たんぱく質は?
・ 畜産・食肉加工産業に携わっている人が困るのでは?
・ 食べないと生きていけないじゃないか!
・ 健康・長寿の為に肉食は必要!
etc...

全てに、客観的・論理的に納得してもらえる回答をしますね。





追記:

せっかくの美しい言葉なのに、
「思考ストップ」のキーワードになってしまった。

「牛を殺して食べないと、みんなが困る」
が大前提に話が進められていますが、

思考や、想像力を止めずに、
IMAGINE、考えてみてください。

「牛を育てる為に必要な、穀物や水、エネルギーで、
何千倍の人間がお腹いっぱいに生きていけるのに、
何で私達肉を食べてるの?」

「畜産業の人が職を失う」って、肉食を続ける全うな理由か?

職など、人生の中で、時代の中で、変わるものなのに?
一夜にして皆がベジタリアンになるわけでもなければ、
一夜にして畜産業の人が職を失うわけでもなく、
時間をかけてシフトするものなのでは?

他の動植物に掛ける迷惑を最小限するのは、
心の中の葛藤を少なくすることなのでは?

殺すのは、動物も植物も同じ!という人がいるけど、
じゃあ、人間も同じなのか?
想像してみてください。
植物性の食べ物がありあまっている状況で、
「おいしいから」「そうしないと多くの人が困るから」とかいう理由で、
誰かがあなたの家族を殺しに来て、「いただきます」とありがたく食べたら?
あなたも一緒に「いただきます」と言って、ありがたくいただきますか?
食べ物がいっぱい有り余っているのに?
殺すのは、どんな生き物でも皆同じ!ってまだ言えますか?

Imgine、考えてみてください。

2015年7月13日月曜日

ドヴァーダシー

夏休み中の静かなアシュラム。

私はここぞとばかりに、ブランマ・スートラの2章2部をぞんぶんに聞く日々。

生徒達は皆見事に去っていったけど、

途中からの長期参加を狙っているブラジル人勢3人が、

ここぞとばかりにサンスクリット語の集中講座を頼んできて、

毎日すごい勢いで成長している。

もともとブラジルでヴェーダーンタとサンスクリット後を勉強していたから、

というものあるけど、

ポルトガル語、ドイツ語、オランダ語を話す人達はやっぱり、

耳がいい!

だから、サンスクリットの学びも速いのだと思う。



昨日はエーカーダシー。穀物や野菜などを食べずに、フルーツと乳製品のみの日。

今朝はドヴァータシー。朝ごはんを食べないといけない日。

アメリカに発たれるプージヤ・スワミジを見送って、

安全な旅行を祈りながら、ヴィシュヌ・ストゥティのストートラムを唱えてから、

テンプルのプラサーダムをいただきます。




2015年7月8日水曜日

夏休みに入りました。

「Summer」というと、日本なら8月前後ですが、

インドでは、4月前後を指す言葉です。


先週からVacationに入り、アシュラムは人が生徒が少なくて、

静かで快適!!

ヴィジターのスワミや家族連れが心なしか多いけど、

女子寮は、ほんと静か。。。

過去の授業の録音をイヤホン無しで聞いたり、

チャンティングも好きなときに出来て、

ドア開けっ放しで、ごろんと横になったり、

っていつでもやってるけど、

いつもよりは、遠慮せずに出来るって事です。

下の白いのはパヤサム

今日のヴァダイ、美味しかった!


2015年6月30日火曜日

朝の特別プラサーダ

今日は、訪問客が結婚記念日のホーマ(ヴェーダの火の儀式)をしていて、

そのときのプロサーダムをいただきました。


2015年6月28日日曜日

あっという間に、今日はエーカーダシー

今朝起きて、「明日のプラドーシャの件で、、、」というメールをするまで

ぜんぜん気が付かなかった!プラドーシャの前はエーカーダシーだった!

朝食に行く前にメールチェックして良かった。

7月1日から夏休みなので、最近は学期末ということで忙しくて、

自分の中のティティ(ヒンドゥーの月齢暦)が遅れておりました。


今日がエーカーダシーって知ってたら、昨日の夜、夕ご飯抜かなかったのに!

フルーツも何も部屋に無いし!

ってでも、今回のコースからは、お昼にジャガイモとピーナツ、岩塩などを

用意してくれる敬謙なマダム達のおかげで、とっても助かっています。


忙しいってことは、いろいろプロジェクトが進んでいるということで。。。

これから、サンスクリットの学習本を、日本でもリリースして行きます。

近日中にご報告いたします。乞うご期待!


2015年6月25日木曜日

健康によい甘味料、ジャガリー(jaggery)

こちらはもうすぐ夏休みです。

マハーラーシュトラ州のムンバイに里帰りする生徒が、

「人から頂いたんだけど、私こっちにいないし、、」

と言って譲ってくれた、液体の未精製の黒糖です。

プラスティックの容器はよくないから!
といってわざわざガラスの容器に移し替えてくれた。

 栄養分はたっぷりだそう。

薬膳のような、医食同源のアーユルヴェーダでは、この黒糖も薬だと言われているそうです。

私が頂いたのは、サトウキビから出来たジャガリーですが、

ココナッツからとれたものも栄養がいいそうです。

白砂糖の代替としてチャイに、そのまま舐めても、バナナと混ぜておやつにしても、、、

2015年6月18日木曜日

朝は必ず豆がいっぱい

先祖代々ヴェジタリアンの何億ものインド人たちは、

特にたんぱく質の摂取量を気にせずに生きています。

ここでは外国人がおおいので、毎朝豆のアイテムが必ず一品でます。

私は豆はなんでも好きなので、毎朝いっぱい頂きますが、

インド人は、摂りたがらない人も多いです。

やっぱり、先進国で決められている、たんぱく質の目標摂取量って、

産業からのポリティカルなプレッシャーがあるように思えてなりません。


2015年6月16日火曜日

フルーツサラダ

ブランマチャーリ時代から長いこと良く知っている

同僚(と言っても良いものか)のスワミジから、

わざわざ近くまで届けてくれた、フルーツサラダ。

彼はこんな機用なこと出来ないから、

誰かが彼の為に用意したのだと思うのだけど。


おいしくてペロリと平らげてしまいました。

2015年6月13日土曜日

今日はヴァニさんのビクシャーだよー!

本日のアシュラムでの豪勢なご飯は、
日本から来ている生徒さんからの
施しでした。

ありがとうございます~!

ご家族皆さんの幸せを、
ダクシナームルティーとムルガンにお祈りして、、、

ओं नमः पार्वतीपतये ~ हर हर महादेव!!


将来の日本のアイドル・スター。
写真の摂られ方をよく心得ていらっしゃる。


パパド、おかわり!

私は、モリンガ(ドラムスティック)が大好き。
日本でもはやればいいのにね!
お味噌汁にも合うと思う。

ヴァニさん自らご給仕。
スィーツとパパドを皆に。

沢山のアイテム!
3年コースの生徒さんたちが皆に給仕しています。

近所の子供も。

アンナ・ダーナンは素晴らしい!

アンナ・ダーナン(食べ物を与えること)は、
人間が出来る行為の中でも、
最も尊いもののひとつです。

大金持ちでなくても、
災害とかがなくても、

「いいことがしたいな」

と思う気持ちを持っているだけで、
それが実現出来てしまう、
そんな伝統的文化のインフラが整っている
ヒンドゥー文化は
すごい。


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