2015年7月30日木曜日

インド人、意識高い!と感心した、満月の前夜

今晩のアシュラムは、思いもよらず、テンプルもダイニング・ホールも、

一般の家族連れ訪問者で込み合っている。

木曜日(グルの日)、土曜日(シャニ)、プラドーシャなどは、

外からの訪問者がアシュラムのテンプルに参拝し、

その後晩御飯を食べて帰るのはよくあることだけど、

それにしても今日は人が多い。

ダイニングホールでも、全ての人に食べ物が充分行き渡るようにと、

キッチン・スタッフや、手助けしている学生、マネージャーがてんてこ舞い。

どうしたのかと聞くと、

2日前に突然亡くなった、アブドゥル・カラーム前インド大統領のお葬式が今日に当たり、

国民の大多数に愛され、尊敬されていた前大統領の追悼ということで、

インド全国のビジネスが一斉休業したから、ということ。

これは、政府側と民間側、どちらからも要請ががあったので、

緊急に満場一致で決定されたそうです。

そんなに愛される大統領ってすごいですね。

この2日間、インド人のFBフレンドが多い私のフィードは彼の写真で埋め尽くされていました。


国民の政治に関する意識の高さに敬服しましたが、

「今日休みだね、何する~?」という家族連れが、

「アシュラムにでも行って、テンプル参拝して、ご飯食べて帰ろ~」

って、こぞってアシュラムにやって来る文化も羨ましいです。


プージャ・スワミジのご意志はいつも、

お客さんにはお腹いっぱいご飯を食べてもらう、

人にあげるものはベストのものをあげる、

という精神で、全ての人に接することなので、

キッチンのスタッフも、学生も、マネージャーも、みんなで

一般訪問客にしっかりご飯を食べてもらえるように奔走しているのでした。


こんな世界が、この地球の片隅にあることを、より多くの人に知ってもらいたい、

という思いでこれを書いています。

アシュラムのダイニング・ホール

明日は、グル・プールニマーという特別な満月の日。

よって、明日もアシュラムは混雑が予想され、沢山のプラサーダムとご飯が用意されます。



健康とは? 私の「健康」の基準

アシュラムの典型的なお昼ご飯です。

トマトはラッサムの中のトマトをすくったものです。

今日の黄色はジャガイモでしたが、甘くないバナナの炒め物も似たような感じです。

栄養満点
ヴェジタリアンで栄養が足りているのがよく心配されますが、

私は心配せずに、毎日出されたものを食べているだけで充分だと思います。

あれが足りない、これが足りない、と心配してしまう、

その不安な気持ちが不健康なのかな、と思います。

しかし、「健康第一主義」の日本では、毎日いろんな情報源から、

あれは駄目、これは良い、って話ばっかりで、どうしても不安が煽られますよね。


健康に詳しい人から見たら、私の身体や生活習慣は、

合格点に達しているのかどうか、かなり疑わしいですが、

人の意見は全然気になりません。

こんな小さな身体と、1日24時間の時間という制限の中では考えられない位、

目いっぱい、やりたいこと、やるべきことを、毎日ガンガンやらせてもらっていますから。


私にとっての「健康」とは、

自分のやるべきこと、やりたいことが、

満足出来る程度に果たすことの出来る、身体と心のあり方です。

そんな健康な身体と心を今まで与え続けてもらっている。

充分ありがたいです。

2015年7月29日水曜日

今晩はプラドーシャ

プラドーシャとは、日没が新月から13月齢目に当たる日の夕方に行われる、シヴァへのプージャです。

って言われても、インドに来て、伝統的な寺院が生活の中にある暮らしをしていないと、あー、そうそう!って言うわけにはいかないので、是非、インドにお越しくださいませ。


プラドーシャのプラサーダと、
今日私のもとにいっせいに集まってきた南国のフルーツ達

毎回プラドーシャの日に必ずアシュラムまでやって来て、

張り切ってプージャーの手助けをしまくるおじさんが、

遅めにプラサーダムを取りに来た私に山盛り大サービスしてくれた。

今日はいつになく、いろんな人からたくさんのものをいただいた日でした。

本当に南インド!って感じですね。


2015年7月25日土曜日

トゥラシー・ティーの癒しの力

3年コースの生徒のあいちゃんが、愛情を込めて種から育てている、

Tulasi(インドの神聖なバジル)が育ってきたので、

今朝初摘みをして、インフューズして、

先日から少し咳が続いている私のところに持ってきてくれました。

とってもいい香り!
見た目は透明だけど、
しっかりトゥルシーのいい香りと、
薬効成分と祈りの力が入っています。

飲んでみて、身体にも心にもとっても良いものだ!と感じます。

「咳が直りますよ~に」と願いを込めて沸かしてくれたらしい。

優しいなぁ。。

そういうのって、本当に大きな変化を生むと思います。

あいちゃん、ありがと~!!


夏休みの間は、私がお水やりをしていたのよ~

ちなみに、Tulsiの葉を摘むのは、日の出前が良いとされおります。


2015年7月22日水曜日

現代社会で歪められてしまった「いただきます」の意味

小さいときに教えてもらった、とても深い「いただきます」の意味、
ヴェーダの教える世界の理解につながる「いただきます」の意味を、
いつか皆にも紹介したいと考えていた矢先。。。

以下のような、「いただきます」の悲しいほど浅はかな意味が、
日本全国で広まっているのを見つけました。
現代日本社会に生きる人々の、思考能力の低下を表しているようです。


絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 (講談社の創作絵本)


この本の中の話が美化されていることに、
とても違和感を感じます。

http://blog.goo.ne.jp/ma…/e/285411f3452a140b9c38bf4ccfd14d4d ここに話の内容が出ています)

「殺したくない」という、人間の一番率直な気持ちを、
もっと大切にして欲しい。

「いただきます」という言葉で、
この人間らしい「殺したくない」という尊厳すべき気持ちを殺し、
食べなくても十分生きていけるのに、動物を殺し、
そして、ありがたくいただく。

このような「いただきます」の推奨は、
私の国籍や思想、バックグラウンドとは関係ない、
もっと人間として根本的な感情において、違和感を感じます。

この本の話では、
「牛は殺して食べないと、みんなが困る」
というのが大前提になっていますが、
それって本当にそうなの?
ともう一歩進んで考えるべきなのに、
「お命いただきます!」と言って食べてしまえば、
それ以上の思考は止まってしまう。

「いただきます」が思考ストップのキーワードになっているようです。

人間として、せっかく「発達した」脳みそを「いただいた」のですから、
しっかり正しく考えられるようにしたいのです。


FIY:

植物も生き物で殺しているじゃないか!と思った場合はこちらをどうぞ。

「ベジタリアンに対してよくある質問」コーナーはこれからどんどん充実させていきますね。

質問もお寄せ下さい。

回答予定している「ベジタリアンに対してよくある質問」:

・ たんぱく質は?
・ 畜産・食肉加工産業に携わっている人が困るのでは?
・ 食べないと生きていけないじゃないか!
・ 健康・長寿の為に肉食は必要!
etc...

全てに、客観的・論理的に納得してもらえる回答をしますね。





追記:

せっかくの美しい言葉なのに、
「思考ストップ」のキーワードになってしまった。

「牛を殺して食べないと、みんなが困る」
が大前提に話が進められていますが、

思考や、想像力を止めずに、
IMAGINE、考えてみてください。

「牛を育てる為に必要な、穀物や水、エネルギーで、
何千倍の人間がお腹いっぱいに生きていけるのに、
何で私達肉を食べてるの?」

「畜産業の人が職を失う」って、肉食を続ける全うな理由か?

職など、人生の中で、時代の中で、変わるものなのに?
一夜にして皆がベジタリアンになるわけでもなければ、
一夜にして畜産業の人が職を失うわけでもなく、
時間をかけてシフトするものなのでは?

他の動植物に掛ける迷惑を最小限するのは、
心の中の葛藤を少なくすることなのでは?

殺すのは、動物も植物も同じ!という人がいるけど、
じゃあ、人間も同じなのか?
想像してみてください。
植物性の食べ物がありあまっている状況で、
「おいしいから」「そうしないと多くの人が困るから」とかいう理由で、
誰かがあなたの家族を殺しに来て、「いただきます」とありがたく食べたら?
あなたも一緒に「いただきます」と言って、ありがたくいただきますか?
食べ物がいっぱい有り余っているのに?
殺すのは、どんな生き物でも皆同じ!ってまだ言えますか?

Imgine、考えてみてください。

2015年7月13日月曜日

ドヴァーダシー

夏休み中の静かなアシュラム。

私はここぞとばかりに、ブランマ・スートラの2章2部をぞんぶんに聞く日々。

生徒達は皆見事に去っていったけど、

途中からの長期参加を狙っているブラジル人勢3人が、

ここぞとばかりにサンスクリット語の集中講座を頼んできて、

毎日すごい勢いで成長している。

もともとブラジルでヴェーダーンタとサンスクリット後を勉強していたから、

というものあるけど、

ポルトガル語、ドイツ語、オランダ語を話す人達はやっぱり、

耳がいい!

だから、サンスクリットの学びも速いのだと思う。



昨日はエーカーダシー。穀物や野菜などを食べずに、フルーツと乳製品のみの日。

今朝はドヴァータシー。朝ごはんを食べないといけない日。

アメリカに発たれるプージヤ・スワミジを見送って、

安全な旅行を祈りながら、ヴィシュヌ・ストゥティのストートラムを唱えてから、

テンプルのプラサーダムをいただきます。




2015年7月8日水曜日

夏休みに入りました。

「Summer」というと、日本なら8月前後ですが、

インドでは、4月前後を指す言葉です。


先週からVacationに入り、アシュラムは人が生徒が少なくて、

静かで快適!!

ヴィジターのスワミや家族連れが心なしか多いけど、

女子寮は、ほんと静か。。。

過去の授業の録音をイヤホン無しで聞いたり、

チャンティングも好きなときに出来て、

ドア開けっ放しで、ごろんと横になったり、

っていつでもやってるけど、

いつもよりは、遠慮せずに出来るって事です。

下の白いのはパヤサム

今日のヴァダイ、美味しかった!


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