2015年5月29日金曜日

インドでは料理をする際、味見をしないという件


「ヒンドゥー教は、この宇宙の全て、あなたも私も神様なので、

もちろん食べ物も食べる人も皆神様です。

だから、アハマンナム(私は食べ物)で、

その次のマントラが、アハマンナーダハ(私が食べる者)なのです。」

                         本文から

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今日はエーカーダシーゆえに、あまり目新しい食べ物ネタは無さそうなので、

いつもとは違うトピックを書きますね。


ヒンドゥー教では、料理をしたら、まずバガヴァーンに捧げます。

そして、それをプラサーダムとして、皆でいただくのです。

(プラサーダムについては、後ほど詳しく説明しますね。)

ゆえに、一度手をつけた食べ残しをバガヴァーンに捧げるわけにはいかないので、

味見は出来ない、という論理です。

ちなみに、バガヴァーンに捧げる前に、花や食べ物の匂いを嗅ぐのも

同じことです。インドの神々は、食べ物を見るだけで、

もしくは蒸気を吸うだけで、満足するので、

匂いを嗅ぐと言うのも、食べることと同じことなのです。

ダイニング・ホールにある、
ガネーシャの神棚。
お腹の大きなガネーシャは、食べ物を供する場所でよく奉られています。

ゆえに、伝統的なヒンドゥーのキッチンには神棚があります。

料理をするときにも、衛生学的な清さよりも、宗教的な清さがもとめられます。

味見をしないのももちろんですし、キッチンで飲み食いするのもご法度です。

食べている途中の人がキッチンに入ることもよしとされません。


出来たご飯を、一番に神棚に捧げる。

これを「ナイヴェーディヤ」といいます。

そして、そのお下がりをいただく。

自分が食べるときも、自分の身体の中のバガヴァーン、

つまり消化能力として表れている、宇宙の法則に対しての捧げ物として、

ご飯をいただく。

そして、食べること、食べ物、食べる人、食べる機能、

全てを可能にしている知識と、それを支えている意識的存在、

つまりバガヴァーンに対して、

そしてそれは他でもない、この私に対しての

捧げ物として、ご飯をいただくのです。


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ヒンドゥー教は、この宇宙の全て、あなたも私も神様なので、

もちろん食べ物も食べる人も皆神様です。

だから、アハマンナム(私は食べ物)で、

その次のマントラが、アハマンナーダハ(私が食べる者)なのです。

そんな、何でもかんでも神様って、何を信じていいか解らなくならない?

って一神教の人に聞かれそうですね。

あれもこれも多様な現象の全ては、物理とか生理、心理の法則の中で起きている。

法則とは知識に他ならず、ということは、全ての現象は知識の現れ。

知識は必ず、意識的な存在のところにある。

無数の多様な知識の存在は、ひとつの意識的存在に支えられている。

その、意識的存在ってどこにあるの?

それは、いまそこにあるあなたに他ならないでしょう?

だから、全てが神様なのです。

このことは、理解されるべきことで、

信じるべきことではありません。ヒンドゥーの教えとは信仰では無いのですよ~。


一神教のように、あなたとは違う、どこか別の場所にいる、

誰か別の人が神様だなんてことを、信じることを要求する、

そんな宗教ではありません。


じゃあ、全てが神様で、私も神様だったら、

ご飯を食べる前に、味見もせずに、バガヴァーンに捧げるとか、

寺院にいって、バガヴァーンの偶像にお祈りするとかって、

どういうこと?

と思われるのは自然なことです。

その説明は、最初にあるように、

ヒンドゥーの生活の隅々にまで渡っている、

「祈りのフォーム」とは、

「自分のどこをとっても、バガヴァーンとは別の存在では無い」、

と最終的に解る為の仕掛けなのです。

いきなりこんなこと言われても、深すぎますね!

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