私の大好きなラリター・アンマとそのご主人のおうちにお邪魔して来ました。
ケララの良家の出身で、伝統をとても重んじておられます。
キッチンも見せてもらいました。
台所に立つ姿が素敵。
戸棚に整然と並ぶ数々のスパイス、穀物、豆類。。。
インドのキッチンには必ず神棚があって、
そこに作り立てのホカホカをまず、神様に献上し、
それから、お下がりをありがたく頂く。
私達は常に、宇宙の奇跡のお下がりを頂いているわけだけど、
そんなことには気付かず、「私が稼いだお金で買った!」
「だれのおかげで飯くってんだ!」といって、
感謝をすることを知らないのはもちろん、
なぜ感謝しないといけないのか、誰に何を感謝しているのかも、知らない。
「お命いただきます」なんて、そんな薄っぺらいものではない。
本当に「いただきます」の深い意味が見えているのなら、
「あるものはなんでも食べる」といって、
現代の日本の食糧事情に問題意識を持たずに、無関心ではいられないはずです。
食べられているのが家畜なら、食べているほうも家畜のようです。
せっかく人間なんだから、ちゃんと理論的に正しく考えられる力を養なわないと、
もったいない。